表紙

 クローズアップ 2016  輝きの女たち

人のために「新老人の会」世話人の喜び
「老いてこそ自由」シニア世代を支援

植山 朋代さん
(府内耳鼻咽喉科 副院長)

 小学4年の文集に「人のためになる医師」をと書いた。目標が明確で、ストレートにその道を進み希望していた米国留学、そして開業…とぶれることなく思いを貫いてきた。
 天は二物を与えるのか。エレガントなワンピース姿で現われた女医は、シャンソンでも歌うかのよう。アニメに描かれる「お姫さま」のよう。古典的な美人顔で、映画が黄金時代だった頃の女優を想わせる。ところが当のご本人は「ガサ子でした」と屈託ない。それでもヘアはカールが好きで、ワンピースやスカートを好み、パンツルックは無縁。ロンドンより“パリの人”だ。
 日々の診察のほか様々な団体のリーダーを務める。日野原重明先生が主宰する「新老人の会」大分支部の世話人になって5年になる。「自分の時間を、だれか人のために使いなさい」日野原先生の生き方に触れ「新老人の会」フェイスブックの会を発足するため、2012年、一般社団法人スマートシニア・ブレインズを故都倉亮氏らと設立。13年より代表理事を務める。
 「新老人の会」の全国の会員をフェイスブックで繋ぐシステムを構築し、シニアのメンバーにIT技術の使い方と楽しさを伝える活動。シニア向けのパソコン・タブレット教室もボランティアで月2回開催している。
 ひとり暮しの人が「おはよう」と朝の挨拶も含め、だれかと繋がることはとても素晴しいこと。高齢化が急速に進むなか、ネットで繋がることの重要性を痛切に感じる。
 新しい活動の輪も広がりつつある。今年、NPO法人スペシャルオリンピックス日本・大分の理事に就任した。障がい者と健常者が共に寄り添って暮らせるインクルージョン社会を目指す活動に取り組む。日野原先生の生き方や考え方を広める「いのちの授業」を大分市内の小学校で展開している。
 「人のために」使う時間が喜びや感動の輪を繋いでいく。11月21日まで由布院駅アートホールで開催中の「陽はまた昇る 東勝吉賞水彩画公募展〜83才からの出発〜」に日野原先生は出品を快諾。今年6月に大分市で開催された「日野原重明先生104歳記念講演」記念誌には大分支部の活動の歩みが記されている。
 趣味はガーデニングと写真。庭に咲く花を写真に収めた1点が、秋の県美展写真展に初出品し「入選したんです」とバラのような笑顔をみせた。


 1967年1月、大分生まれの大分育ち。上野丘高校から大分医科大学へ。大学院(耳鼻咽喉科)時代、先輩と結婚し夫婦でアメリカへ留学。94〜96年米国立衛生研究所(メリーランド州)にて2年間Visiting fellowとして勤務。帰国後、県立病院、大分医科大学病院勤務を経て2000年、府内町に「府内耳鼻咽喉科」を夫婦で開業し副院長に。日野原重明先生主宰の「新老人の会」フェイスブックの会を発足するために2012年一般社団法人スマートシニア・ブレインズを故都倉亮氏らと設立し、2013年から代表理事を務める。「新老人の会」大分支部の世話人。他にシニアパソコン・タブレット教室を定期開催している。2016年からNPO法人スペシャルオリンピックス日本・大分の理事に就任。1人息子の大学受験を控え、家事もこなす。    


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