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 クローズアップ 2017  輝きの女たち

故郷大分で3月、初リサイタル
プッチーニ作曲「3人の女性の物語」

真部 未知子さん
スコーピオンの夜会 ソプラノ歌手

 柔和で明るい響きを伴った言葉ひとつひとつに歌姫としての品性と華やぎがある。  故郷大分での本格的なリサイタルを3月30日,ホルトホール大分小ホールで開く。プッチーニ作曲のオペラより『マノン・レスコー』,『ラ・ポエーム』、『蝶々夫人』を歌う。タイトルは「哀しい3人の女性の物語」。  クラシックというと一歩退く人に「ドラマを音にしている。軽い気持ちで楽しんでほしい」と思う。初舞台は2歳半、モダンバレエだった。ラジカセで聞く自分の声の不思議、兄や姉とのお芝居ごっこ。スポットを浴びるのがうれしかった。3歳で「歌姫になる!」と決めた。  観る(聴く)人の心を引き付けるのは天性の資質なのか。中学から大分高校(特進)音楽コース、武蔵野音楽大学音楽学科声楽科への道は、説き勧める周囲の強い力があった。中学の頃から数々の賞を受賞し大学ではトップクラス。卒業演奏会に抜擢され出演した。大学院に進むか、二期会等に所属するか。選択したのはソプラニストへの道。「音を学びたい!」。  専門家の先生に師事し練習を重ねた。音を出す楽器ともいえるボディは顎から胸にかけてふくよか。ソプラノ歌手としてのオファーを待ちながら独自に音楽活動グループ「はえこんスタジオ」を主宰。東京を中心にコンサートを自主企画。クラシックと多様な音楽を合わせた創作ステージ「お茶の間コンサート」は幅広い層に好評だ。プログラムや案内チラシの作成、MCも自ら務める。“はえこん”は「ハエのようにうるさく羽ばたくという意味を込めています」とお茶目な一面。オペラ団体に入り『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ役、『魔笛』夜の女王役、『椿姫』ヴィオレッタ役等の大役をこなしている。  東京に出て13年。「いつか大分で」という強い思いを秘めてきた。歌を続けることへの悩みもあったが、31歳になった時、覚悟ができた。「私には歌しかない。歌で成長させてもらった。歌は生きる喜びです」。  リサイタルはピアノの中井裕司さんと組んでいる「スコーピオンノ夜会」。主催は彼女を応援する〈思い出いっぱい♪うたごえ喫茶〉。「携わって下さった方々の心のどこかに濃く残るステージを創ります」と力強い言葉を残した。


 ●プロフィール  大分市生まれ。大分高校特進音楽クラス卒業。武蔵野音楽大学音楽学科声楽科卒業。学内選抜室内合唱団に抜擢、同大学卒業演奏会に抜擢され出演。瀧廉太郎記念全国高等学校声楽コンクール優良賞、同時九州大会1位獲得。大分県音楽コンクール声楽の部1位、及び同コンクール全部門を代表してグランプリ受賞。大分県音楽協会から海外派遣研修を受ける。第1回ムジチ・アルティス大分支部新人オーディション合格。これまで上田雅美、土谷正公、大滝雄志、波多野睦美、下村雅人の各氏に師事。オペラのステージを多数こなす。2013年音楽活動グループ「はえこんスタジオVolare Concert」「はえこんスタジオお茶の間コンサート」を主宰。音楽レッスンやコンサートの自主企画など大分、東京を中心に活動中。イギリスでの演奏経験あり。    


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