クローズアップ 2018  輝きの女たち

大分が誇る歴史遺産を発信
人との出会い大切に多様に生きる

木下 和子さん
おおいた応援隊
大友歴史保存会 代表


  南蛮文化薫る豊後を築き上げたキリシタン大名−と称される大友宗麟。当時の戦国期にあって東洋文化と西洋文化を橋渡し豊後の盟主として北九州6ヵ国を支配した戦国大名。
 大分県の歴史遺産である大友宗麟公と大友氏遺跡を全国発信する活動に携わって10年になる。きっかけは大分出身の元NHKアナの日野直子さんとの出会い。豊後ルネサンスを立ち上げた彼女を手伝ううちに「大友宗麟」の偉大さに気づく。それ以来、自ら講師を招いて勉強会を開きボランティアガイドを育成。大友遊学会の会員、おおいた応援隊大分歴史保存会の代表を務める。市内元町に大友館跡の整備がすすめられているが、その大友氏遺跡のボランティアガイドも務める。歴史公園の完成は先だが来年、当時の庭園の池がお目見えするとか。「東と西、2つの表情をもつ池は巨石や滝の流れ、渓流もあるそうで楽しみ」という。毎年秋に開催する「宗麟公まつり」も参加する人たちの記憶にとどめられている。
 専門、得意分野が多い。各種資格を取得し人材育成や接遇マナーの講師、各種イベントの企画、進行、運営、MC。ブライダルの司会は3千組を越える。この種業界の先駆けのような人だ。人権問題も講師として関わり、環境や防災、介護の資格も取得する。努力することが好きで自身のことを「人好き病」とさらっといってのける。人との出会いを大切に、いつも笑顔で接する。2002年に設立をしたNPO法人「総合学習研究所」は今も継続。25年にわたって営んだスナック「TODAY」ではカコちゃん≠フ愛称で親しまれた。誰をも知己の友にしてしまう人だが、多様な考え、生き方を学んだのは子育て中という。
 同級生と結婚。3才と5才の男児を育てながら社会復帰に選んだのはテレビ大分のアシスタントアナウンサー。「テレビというメディアを通して多様性を学んだ」。
 多忙な毎日をやりくりする中で新しい出会いがあった。知的障がい者が入所する施設の世話人。週に何日か朝と夕方、食事などの世話をしながら入所者と触れあう。天真爛漫で純粋。「おはよう」を自分の表現で交わすあいさつ。これまで知らなかった世界。「接する方が心がきれいになる。自分が成長していくのを感じる。70才になった時、これまで学んだことの集大成として役立つことをやってみたい」と強く望んだことに出会えた喜び。彼らと触れあう仕事が楽しいという。
 その道の第一人者より、出会った人を大事に自分らしく生きることを選んできた。必要とされる場で心の通う仕事≠してきた充実感が素敵な笑顔をつくる。


●プロフィール
 大分市生まれ。
 舞鶴高校から別府大学短期大学部食物科卒業後、王子製紙(元鶴崎パルプ(株))大分工場所入社。
 1990年、TOSテレビ大分アシスタントアナウンサーに起用される。
 退職後その経験を活かし(株)イシカワ企画にてブライダル、各種イベントの企画・進行・運営・MCを25年続ける。
 1992年ソシアルグレース設立、2002年NPO法人総合学習研究所を設立し理事長に就任。
 2010年NPO法人サポートチャレンジ大分理事。
 様々な資格を活かし人材育成、接遇マナー講座、魅力学講座、環境教育講座の講師を務める。
 2010年おおいた応援隊大友歴史保存会代表、ボランティアガイド大友遊学会会員。
 その他、大分県人権問題研修講師、環境アドバイザーとして活動。
 市内八幡に夫、子供と暮す。


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