MY LIFE 2019  輝きの女たち

全国から千人、街中が音楽で溢れる2日間
毎年、生の音楽に触れる手づくりの旅企画

高橋 哲子さん
おおいた夢色音楽祭2019 実行委員長

 市街地が音楽で溢れる2日間。第11回「おおいた夢色音楽祭2019」が10月19・20日開かれる。市街地に35会場、全国から1000名のミュージシャンが熱く「夢色音楽」を奏でる。スタート時から運営に携わり今年は実行委員長を務める。若草公園ではミュージシャンの夢を応援するコンテストやスペシャルライブが。ニューヨークで活動するジャズドラマー村上あいさん、シンガーソングライターのななみさんも出演。「ぜひ多くの人に生の音楽に触れる楽しさ味わってほしい」。
 今年8月にはユネスコ世界遺産であるノイジードラーゼの湖上が舞台になるメルビッシュ湖上音楽祭を楽しんできた。夏の夜2ヵ月に渡って繰り広げられるオペレッタの音楽祭。収容人数6000人。5回目のオーストリア音楽の旅で実現した。野外にいることを忘れる空気感に身を委ねた。他にハイドンが住んでいた屋敷の中庭、「きよしこの夜」が生まれた小さな村の礼拝堂も訪ねた。
 音楽の都オーストリアを訪れたのは1990年代。夫と2人で旅した始めてのウィーン。生の音楽、本物の音楽を体感し音楽人生が変わった。毎年のようにヨーロッパへと足を運んだ。いいものを聴きたい、いいものを観たい。美術館も訪ねた。一緒に行きたいとの声が増え2013年より「音楽の旅」を企画。ウィーン、プラハ、サルツブルグ、オーベルンドルフ、メルビッシュ…。準備に1年かける手づくりの旅。今年は18名が参加した。
 目先にとらわれず目指す方向は指導する生徒へも向けられる。04年から11年まで大分シンフォニック・ウインド・オーケストラを率いてドイツやポルトガルへ交流演奏旅行を催した。「日常生活の中に音楽が溶け込み、音楽を楽しむ姿に触れ音楽が楽しいものだと体感してほしい」。
 1959年、佐伯市に生まれる。高卒後、県立芸短大音楽科へ進む。以来、音楽一筋。高校で講師を勤めるほか音楽教室「風雅ムジークシューレ」を主宰。さいき第九を歌う会を立ち上げ九響と共に10年間、第九演奏会を続けた。88年、結婚を機に大分市へ。夫は東京音大卒のトランペッター、指揮者。夫妻で大人の吹奏楽団アンサンブルOITAを指導。他に市民合唱団などの合唱指導、高校では吹奏楽を教える。
 意外な一面?料理上手だ。「婦人乃友」を愛読。羽仁もと子案の家計簿をつけている。『時間のつかい方は命のつかい方』『家計は公のもの』などもと子の精神、言葉が好きという。
 小柄な身体に笑顔が絶えない。直近の夢色音楽祭、11月17日に佐伯で開く大分シンフォニック・ウインド・オーケストラ演奏会。12月には府内5番街で「きよしこの夜フェス」を主催する。音楽と共に生きる豊かな人生が味わい深い薫りを放つ。「音の種をまく」指導者。



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