MY LIFE 2020  輝きの女たち

「生活を楽しむ」地域に世界に発信
年を重ねても感動する力℃クわず

永野 美恵子さん
「婦人之友」全国友の会サポート

 コロナ禍の自粛生活が続くなか友人が営む紅茶の店でほしかった英国アンティークのティーカップを求めた。「外食もままならない毎日、夫と2人でお茶を楽しんでいます」。羽仁もと子、羽仁吉一が明治36年に創業、出版した『婦人之友』友の会活動を母から受け継いだ。創刊118年、愛読者の全国友の会は90年。その中央委員を13年間務めた。
 より良い家庭、地域を目指し、快適な暮らしを伝える。コロナ下のいま「体によいものをよく食べ規則正しい生活、そして睡眠、免疫力をつける。自分の生活リズムを見直すことも大切」という。羽仁もと子考案の家計簿一覧を見せてくれた。自分の生活にあった予算をたて費目にする。外出自粛が続く4月以降は外食費が減った。家計簿を通して時代や社会、家庭生活が見える。婦人之友9月号に7月豪雨に見舞われた大分川氾濫、湯平温泉の被害を綴った文章が掲載された。本部からの被災地支援金を由布市と日田市に届けた。友の会の活動は多様だ。
 出身は兵庫県龍野。新日鉄広畑製造所に勤めていた時に23才で結婚。夫は大分新日鉄の立ち上げから従事。姫路、名古屋、北九州、アメリカシカゴなどへ転勤。2度目の大分勤務が始まった1998年、友の会案内のためワープロを購入。パソコン通信「コアラ」に夫と入会。94年にはインターネットに出会った。ホームページを作成し「ありのままの暮らし」を地域に世界に発信した。英訳は海外出張多い夫が引き受けてくれた。当時、地方の一主婦が発信する「インターネットを楽しむ我が家の生活」は話題を呼び講演依頼やシンポジウム出演。韓国では大学教授らと交流し訪問。ネット友達はアメリカ、オーストラリア、ドイツ、韓国、香港など。夫の退職を記念してアメリカのネットフレンドを訪ねる2ヵ月の旅で交流を深めたことも記憶に新しい。
 1995年5月より開設したホームページは日々更新。友の会の三密に留意する生活勉強会の模様、庭の花や周りの自然、久しぶりの久住ワイナリーなど写真付きで紹介している。結婚55周年の喜びの一コマも。日々の生活を楽しむベースに羽仁もと子の思想ともいえる気持ちの深さ、人のため・共にという愛を感じる。ゆふいん音楽祭はスタッフとして15年間、携わった。地域の幼稚園から依頼される講演も気軽に応じる。「子どもは生きる力をもって生まれてくる。生きる力をどう伸ばすか母親の役目。子育ては一緒に食卓に座る時間を大切に」。1人息子はインドの海外勤務を終えて帰国した。好きだったギョウザが母子の想いを結ぶ。
 人生100年時代。「いつか(支援を)受ける側になる。それまでは感動する力を持ち続けたい」。77才、富士見ヶ丘に夫と暮らす。



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