クローズアップ 2018  輝きの女たち

創業61年、生花店のおかみさん
現場を大切に「花のあるくらし」提案

梅津 麻美さん
有限会社 梅津生花店
代表取締役


  いつもの仕事スタイルに昨年、創立60周年を記念して作った梅津生花店の前掛け。大きく『創業昭和三十二年』の文字。三代目と結婚して13年。「フローリストうめづ」を別府、大分に3店舗。スタッフ10名のおかみ≠ニして現場を大切に忙がしく動く。が、自然にこぼれる笑顔は生花を扱う人らしく、たおやかで、やさしい。
 この日、スタジオに持参した秋の花束。白い実をつけたシンフォリカルポス、黄色の蘭オンシジウム、ユーカリ、ゴールドスティック、ダリア、あじさいのドライフラワー。「女性が踊っているようにに見えるでしょ?」。オンシジウムを手にとり楽しげだ。
 夫の圭二氏はフラワーデザイナー。創業者の父を早くに亡くし跡を切り盛りしてきた母をサポートしながらデザイナーとしてのクオリティを高めてきた。小原流三世家元より全国で初めて『花職』の称号を授与され、97年日韓首脳会談のフラワープロデュース、00年日蘭交流400年フラワーフェスティバルのプロデュースを手掛けるほか数々のコンテスト受賞歴、各地の展覧会・講演会等で活躍。ボランティアでこどものお花教室を開くなど多面的に活動。そんな夫を「尊敬しています。教わることが多い」。
 出会いは貸衣装店に勤務の頃、ブーケ一つの注文にも納得のいくまで応じてくれた。結婚願望はなく夢や感動を与える仕事にやり甲斐を感じていたが「縁を感じて」29才でゴールイン。ブーケはピンクのイブピアッチェ(バラ)だった。その同じ花を40才の誕生日に40本プレゼント。家族と祝いの食事をしている会場でのサプライズ。「感激しました。夫と4人の子どもたちと幸せを抱きしめました」。
 店のキャッチフレーズは『人生のあらゆるステージに花を添えて』。花束やアレンジメント、ブライダル、慶弔用、会場装飾、正月用門松…。鉢物やガーデニングも手掛ける。生花店をとりまく市場は急激な変化を見せる。客のニーズも多様化している。時代の動きに即応しながら客の想いを共有し「花のあるくらし」を提案する。地元に根づき「花といったら『うめづ』といってもらえる」生花店でありたい。目指すは「創業100年」。三代目おかみは4人の子育ても奮闘中。


●プロフィール
大分市生まれ。
父の転勤で九州各地をまわり宮崎県で吹奏楽と出会い音楽活動を始める。
大分県立芸術文化短期大学附属緑ヶ丘高校音楽科、同短期大学音楽科卒業後、自動車販売会社で営業を担当。
その後、貸衣装店に転職。ブライダルチーフアドバイザー、ドレスコーディネート、専属モデルの育成などの経験を積む。
フラワーデザイナーの梅津圭二さんと出会い29才で結婚。
有限会社梅津生花店にて主にウエディングフラワーコーディネーターとして活動。
全日本ブライダル協会認定1級ブライダルコンサルタント、文部省認定カラーコーディネーター。
2012年代表取締役に就任。趣味は読書と高校生から続けている小原流いけばな。
42才。夫、小5から3才児まで4人の子どもと別府市で暮す。


あなたの身近な「ひと」の情報をお寄せ下さい。

過去1年間の表紙の人たちを見る