MY LIFE 2019  輝きの女たち

ママの「働きたい」応援サイト
在宅ワーク「ママりく」を起業

渡辺 雪乃さん
HAPPY VERY 代表

 「企業様のストレスを大分のママさんが解消します!」ー名刺の裏面に頼もしいキャッチコピー。昨年11月、人手不足解消に企業とママをつなぐ代行サービスHAPPY・VERY「在宅ワーク・ママりく」を立ち上げた。
 中小企業の70%以上が深刻な人手不足だと解答し、少子化による働き手の減少は加速していく。働き方改革が論じられても小規模事業にとっては「今、この時期に人手が必要」というまったなしの現実。だが、こうした現状を見据えた上での起業ではなかった。「ないなら自分でつくってやろう」という熱い思い。どこにでもいる普通のママが九州初、在宅ワーカーと大分の企業のマッチングを掲げた。
 美容師になるのが小さい頃からの夢で大分商業高校在学中から美容学校の通信課程へ入学。卒業後、美容室に勤務しながら美容師免許を取得。3年間勤務したが薬剤やゴムアレルギーで継続は難しく美容師の夫と21才で結婚を機に退職。1児を育てながらアパレル会社に8年間勤め、2人目を出産後に専業主婦に。
 「子育てと家事に専念していたけど次第に社会に取り残されていくようで悶々とする日々」。そんな折、夫の知人から在宅でできるテレアポの仕事を依頼された。「特別なスキルがない私が、家で仕事ができるんだ!」とカンゲキ。ハローワークなどで在宅の仕事を探したが皆無。なら自分でつくれないのか。知人らに紹介され大分県よろず支援拠点で在宅ワークの経営相談。約1年の準備期間を経て30才になる直前、税務署に開業届けを提出した。
 在宅ワーカーの登録はウェブで。チェックシートに基本的な情報とスキルを明記。電話面接を経て登録は完了、費用はゼロ。現在、30代〜40代の子育て中の女性が主で30名が登録。一方、企業は3社。テレアポやアンケート調査の集計、宛名書きなど。他にSNS代行業務、リストアップや資料作成などの仕事情報はラインで在宅ワーカーに送る。システムはいたってシンプルだ。ワーカーの収入は時給1000円ぐらいという。特別な資格やスキルがなくても在宅ワークができる。年齢不問、男性でもOKという。
 起業に必要な初期費用は30〜40万円。「私の貯金で賄えた」。夫は数字に強く彼女が働くことに全面的に支援。今後の目標は登録者100名。在宅ワーカーのビジネスマナーの習得、言葉遣い、秘密保持義務などの講習にも力を注ぐ。活用してもらう企業への提案も細やか。「繁忙期など必要な時のみ発注が可能で人件費の削減やスムーズな仕事運びができます」。
 まだスタートしたばかりだがネット時代に注目度は高くマスメディアにも取り上げられている。「ママが家に居ながら人手不足の救世主になる」と在宅で働きたいママを応援する。5才、2才のはつらつママ。



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