MY LIFE 2020  輝きの女たち

巻き爪に悩む人たちの足元をサポート
未開拓市場に新たな価値 スクール開く

後藤 美子さん
サロン「巻き爪屋さん」足爪補正士

 「巻き爪屋さん」―何ともユニークな店名。その名の通り、足の巻き爪や変形爪に悩む人たちのサロン。足の爪が変形し痛みを覚えた時に受診するのは皮ふ科、それとも形成外科?どこの病院に行けばいいのか悩む。こうした巻き爪難民≠ェ多くいることを知ったのはサロンをオープンしてから。自身も陥入爪(皮ふに埋没した爪)に悩む1人だった。
 耳馴れない「足爪補正士」という技術職を知ったのはわずか3年前、49才の時。大阪の友人が情報をくれた。佐伯市出身。福岡の短大を卒業後、電機メーカーに就職したが何をしても満足を得られず、興味を覚える仕事にやり甲斐を求めて転々。そんな彼女に火がついた。「これしかないと直感した」。
 特許取得のペディグラス社(大阪)で予防的フットケアの技法を学んだ。爪の基礎知識や衛生処理を含む足爪補正の各コースを受講し足爪補正士の資格を取得。さらに高度な技術を習得しアドバンストレーナーとなった。市内古ケ鶴にサロンをオープンしたのは2018年8月1日。南九州では唯一の専門サロン。
 「日本では3人に1人が巻き爪かその予備軍といわれています。靴の歴史、文化が欧米に比べて浅くフットケアの知識がおくれている。足のドクターもいない。生活の中でもっと足を見てほしい、関心をもってほしい」。
 爪の変形の原因はまず第一に靴の選び方、歩き方、体重、爪の切り方などがあげられる。子どもの靴も横ゆれや縦ゆれしないもの。つま先は1.5〜2pの余裕があり指が自由に動くのがいいという。女性のパンプスもつま先がゆったりのオブリーク型がいいという。カウンセリングにサロンを訪れる人は2才児から高齢者まで幅広い。巻き爪だけではなく、割れ爪や波うったり反りあがったりした匙状爪、爪先が皮ふに埋没した状態など実にさまざま。痛みをこらえて来る人が多いが施術の特徴は「痛みのない方法で補正する」こと。巻き爪補正の料金は状態に応じて異なるが5000円から。1日で痛みから解放されるという。
 「この仕事を始めてありがとう≠ニいう言葉をたくさんもらった。達成感のある仕事。日々、充実しています」。
 サロンのオープンと並行してスクールも立ち上げた。この業界はブルー・オーシャン。競争相手が少なく未開拓市場。新しい価値を共に創造できないか。「技術を習得し、自分のサロンを持つのも夢じゃない。巻き爪で困っている人たちをサポートし足元から美と健康を提案していこう」と呼びかける。今年8月でまる3年。今はこの仕事に全力投球。医療機関や医師の紹介を受けることもあり「何よりもうれしい」と心を弾ませる。



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