MY LIFE 2021  輝きの女たち

「家族の絆」大切にたまりば℃闡「り
みんなが主役、子育て中のママを応援

若林 優子さん
NPO法人 子育て応援レストラン「たまりば」 理事長・オーナー

 コロナ禍のなか運営する「子ども食堂」では地域の120世帯に弁当を無料配布している。この間はジビエのハンバーグだった。3密が壁になるのなら「配布すればいい」という発想。持ち前の直感と感性で即実行。
 活動の一つ「大安吉日」の日には無料の支援セットを用意する。月に6回。他にも粉ミルク、離乳食は無料。子育てを卒業した人たちから届けられる育児不用品は、必要とする母親たちが活用する。こうした活動を支えてくれる協力会社や知人、友人ら。昨年のクリスマスイベントは120名の支援者が協力。参加者に大きな笑顔をもたらした。
 「だれかのために。無償の愛と人の善意。善の循環でこの店は成り立っている」と暖かな眼差し。
 親子で利用できるレストラン「トンネルをぬけると…たまりば」はオープンして8年。大在地区の市内竹下に移転して2年。「家族の絆を大切にしたい」と敢えて店は手造り。プレハブ倉庫を活用し子どもたちや知人らと2ヵ月かけて外壁のペンキ塗り、屋根のトタン張りなど一から造った。その模様はSNSで配信。「チャレンジする勇気や夢は実現できるという思いを頑張っているお母さんたちに伝えたかった」。外にはブランコや滑り台、店内にはテントやハンモック、遊具などを配し、暖かな南国風のイメージ。スタッフは5人、オーナーシェフとしてメニューや料理は全て自らが現場に立つ。人気メニューは「大人のお子さまランチ」。最近は薬膳料理も。フツーは嫌い。やりたいことを実現する場が「たまりば」だ。
 大分市生まれの42才。高校卒業後、販売業に携わるが20才で結婚し1子誕生。30才で2人目、33才で3人目、35才で離婚。3人の子どもを抱えたシングルマザーは、マイナスをプラスに。「離婚をしたから今がある。別れを一つの契機に価値観が変わりプラス思考になった」。長男は成人し、1才未満だった娘は小3に成長した。店づくりには自身の子育ての経験が活かされている。気がねなく子どもと一緒に楽しめる飲食店。「利用者が喜んで笑顔で帰るのが何よりもうれしい」。
 心理カウンセラーやカラー鑑定の資格を取得、お母さんたちの相談にものる。
 子ども食堂を開設したNPO法人「子育て応援レストラン」理事長も4年目。「趣味は仕事」という。やりたいことが結果として社会貢献になる。悩んだ一時期もあったが、周囲の人の暖かさに助けられた。「人を大切にしてきたから今の自分がある」とも。同じ時代を生きた安室奈美恵に共感する。やりたいことをかなえる、チャンスを掴む。「みんなが主役の居場所がたまりば。このたまりばを継続していくことが今の目標」。人と人をつなぎ新たな企画が芽吹く春だ。



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