MY LIFE 2020  輝きの女たち

ライフワークは絵本の読み聞かせ
自宅を解放「玄関文庫」で地域交流

須藤 里美さん
笑顔と元気を届ける 幸せ宅配便「ハッピー里ちゃん」

 名刺にイラストと共に「笑顔と元気をお届けする『幸せ宅配便』ハッピー里ちゃん」の文字が躍る。絵本から飛び出した里ちゃんは満面の笑顔。大分県人権問題講師団講師、大分レクリエーション協会会員、大分県地域「協育」サポートリーダー、「笑顔のコーチング」ファシリテーター、基礎絵本セラピスト等々の資格を有し、講演会や学習会で笑顔と元気を届ける。
 ライフワークは絵本の読み聞かせ。中学生の頃、ダウン症のいとこに読み聞かせをする叔母の影響で絵本に親しむようになる。さとうベネックを退社後、結婚。転勤族の夫と移り住んだ宮崎で「ゆめくい小人」という絵本のタイルを使って家庭文庫を開いた。読み継がれている絵本の奥深さを子どもだけではなく大人にも気づいてほしいと、絵本セラピスト協会認定の基礎絵本セラピストの資格を取得。読み聞かせ講座を開き、読み聞かせグループ、絵本が好きな仲間が増えていった。「私の宝物」という手話劇の舞台「Handy」大分公演。竹田市の公演を観て感動した里ちゃん、無謀にもその場で俳優2人に大分での公演を依頼。昨年9月25・26の両日ホルトホール大分大ホールのステージを成功させ感動をわかちあった。「涙あり、笑いあり、ピアノ演奏もよかった」と今も熱く語る。
 コロナ禍の今年は坂の市の自宅の玄関を解放し「玄関文庫」を、また2階和室はカフェとして交流の場に。絵本は約700冊。地元の絵本作家の支援にも情熱を注ぐ。坂の市公民館に9年間勤務。主事時代に得た体験も里ちゃんの今≠物語る。月1回坂の市駅前の朝の清掃活動。地域交流の場としておしゃべりも弾む。「今日も1日頑張ろう、という気持ちになってもらえたら」。県の「おおいたうつくし地域隊」に登録し、他地域の役立つ楽しい会にも駆けつける。「幸せ宅配便」に休日は無縁の様子。
 2人の子どもは結婚し孫4人。理解ある夫と2人暮らし。毎朝5時半に起床。朝食の準備などをしながら毎日更新するフェイスブックの名(迷)言がふっと浮かぶ。11月20日の名言「どれが正解なのかわからないから、人生って面白いんだろうなぁ」。パンや料理の写真と共に紹介している。
 言葉がとぎれることはない。グイグイと引き込まれる。数ある絵本の中で1冊をといったら『たいせつなこと』(マーガレット・ワイズ・ブラウン作、レナード・ワイスガード絵、うちだややこ訳)をあげてくれた。『あなたが あなたで あること』。最後の一文に里ちゃんの想いが凝縮される。
 今年9月に還暦を迎えた。来年は新しい試みが計画されている。「絵本でみんなを元気にしたい!」。



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