MY LIFE 2019  輝きの女たち

演歌、ジャズ、ご当地ソング
地元大分のエンタメ℃n動

TOMOMI(木口友美)さん
ENKATAINMENT シンガーソングライター

 3月下旬、ホルトホール大分小ホールで開かれた「大分はつらつフェスタ」の音楽ライブでステージに立った。ブルーの衣装にブーツ。アイドルの歌かと思ったら『サマータイム』で始まりラストは歌謡浪曲『俵星玄蕃』。愛くるしい顔立ちから想像できない迫力のある歌唱力に圧倒された。
 歌が好きで18才の頃はアイドルだった。タレントオーディションで大好きな坂本冬美の『夜桜お七』を歌い特別賞を受賞した。鹿児島KTSにスカウトされ、戦後60年特別企画で山田洋次原作・脚本ドラマ『祖国』に村娘役で出演。キラ星のようなスターと共演した。地元大分でシンガーソングライターとして活動。平成20年、全国カラオケより『お母さんの詩』配信、23年1月、徳間ジャパンより「男海峡夫婦舟』『夕だまりの街』全国キャンペーン。全国放送BS11演歌百選に出演。平成28年11月、日本クラウンより『紙の月』(作詞・紙中礼子、作曲・花岡優平)でメジャーデビューした。
 けれど、所属事務所に「人形みたいに操られていた」と振り返る。本気で歌を歌いたいと熱望したのは1年ほど前。宅配会社に就職しお金の工面も自らに課した。そんな時に出会ったのがミュージック・ホリデーの河村典比古さん。大分で古くから音響や楽器レンタル・販売のほか作曲・編曲、レコーディングを生業とする。「『俵星玄蕃』は彼女以上に歌える歌手はいない」と認めるが、今、指導しているのはジャズ。「のみこみが早くアドリブがとれる。数少ないジャズシンガーの1人になれる」と原石に磨きをかける。毎月1曲ずつチャレンジし3枚目のCDも出した。
 スタートは演歌、そしてジャズ、シャンソン…。「なんでも歌える歌のコンビニエンスストアになりたい」とチャーミングな笑顔。詩が好きで文章も書く。「朝風心愛ここあの輪」のブログも発信する。特技はアニメのものまね。リンパやフェイシャルアドバイザーの資格を取得。
 「苦労ばかりだった」という音楽活動。今は主体的に営業も手掛ける。以前の知り合いから宮崎のご当地ソングを依頼された。5月8日はホームでの試合トリニータ対ヴィッセル神戸戦(LC5)前にステージが予定されている。
 「本当に歌いたいという気持ちがあふれている。歌っていて気持ちがいい」。地元大分でご当地ソングも含めジャズや演歌など何でもこなせるエンターテイナーを目指す。名刺にはENKATAINMENT。記憶に残るようにと河村さんの発案。彼女のフロアーが増えるように仕掛けも用意する。今度、県産酒を楽しむ会を催すというと「そこで歌わせてもらえませんか」。力強い一歩は始まったばかり。



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