クローズアップ 2018  輝きの女たち

専業主婦21年からエステ界に転身
ワイヤーバッグづくりにも熱中!

薬真寺 かおるさん
CPコスメティクス代理店
「PAUME」マネージャー


 「1人で電車すら乗ったことのないような専業主婦でした」。高校卒業後、会社勤めをし24才で結婚。長女、次女、長男の3人の子どもに恵まれた。子育てが大好きで、子どもと過す時間が楽しくてたまらなかった。毎年のクリスマスは家中にクイズを書いた手紙を隠し、謎解きをしながらプレゼントをゲットする。子どものワクワクする姿が自分のことのようにうれしかった。
 運送会社を経営する夫は「私以上に子煩悩です。おしゃれで先が読める人。出かける時は一緒で電車の切符も買って渡してくれていました」。  そんな幸せな日々。自身が外で働くなんて考えてもみなかった。21年間の専業主婦の時間にピリオドを打ったのは2011年。夫の会社が新規事業にCPコスメティクス代理店契約。マネージャーを頼まれた。5月、西大分にサロン「PAUME」をオープン。ポームは「てのひら」の意味。研修で知る言葉の一つひとつにとまどった。初めて知るエステ業界の世界。でも「やろうと思ったことに責任をもち、与えられた以上は成功させよう」。高校時代はテニスやバドミントンに明け暮れるスポーツレディだった。やろうと決めたことに対しての集中力は半端ではない。テニスは県代表にもなった。
 素肌美のスキンケアを仕事にし「きれいになることは、その人を元気にすること」を日々、感じる毎日だ。80才の高齢の女性も笑顔になって帰ってくれるのがうれしい。「誠心誠意をもってお客さまに接することを第一に、一人ひとりに向き合っていけるサロンを目指したい」。
 現在、サロンには5人の女性が働く。いずれも子育て中の人ばかり。子育ての楽しさを知ってほしいと、子どものことを最優先にする気配りを見せる。結婚する直前に、50才で亡くなった実父と「幸せになる」と約束した。子どものころ病弱だった父に毎日1時間、マッサージをするのが日課だった。「肌に触れることを学んだことが、今、役立っているのかもしれません」。
 父が亡くなった年齢、50才になった時「1人の女性として何かやってみよう」と思い立った。出会ったのが友人が取り組んだワイヤーバッグ。手伝うつもりが熱中した。軽くて便利で様々なデザインが楽しめる。大分ではまだ珍しく資格を取得し、サロン隣に「アトリエ・ジョリ」を設け教室を開いた。アロマ・アドバイザーにも取り組む。1人の人間が「こんなにも変われるんだ」を実感する。
 6年目を迎えたサロンの運営、「お客様が喜んでくれるのが何よりもうれしい。経営は厳しいけれど、必ず結果はついて来ると信じています」。ナチュラルな笑顔が清々しい。2人の娘は今春から社会人。春がいっぱいだ。


●プロフィール
  1966年、臼杵市に生まれる。臼杵商業を卒業後、臼杵製薬に勤める。
  24才で結婚。21年間、専業主婦。3人の子供の子育てを満喫する日々。
  夫が経営する野津運送株式会社の新規事業「CPコスメティクス代理店」のマネージャーを頼まれる。
  市内生石に2012年5月、サロンをオープン。
  50才を機にワイヤーバッグの資格を取得。サロン隣りで教室を開く。
  アロマのアドバイザーも勉強中。
  長女、次女は今春から社会人。松ヶ丘に愛犬2匹とインコも含め家族7人で暮す。


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