MY LIFE 2021  輝きの女たち

大分初、女性のシェービング専門に充実感
「理容の良さ知って」女性理容師増やしたい

鳴海 亜佐美さん
シェービングエステサロン Sourire(スリール) 店長

 大分初のシェービングサロン(お顔剃り)専門店をオープンしたのは令和1年。中央町のミチコビル4階。店名「Sourire/スリール」は仏語で「笑顔にする」という意味だそう。自身、ふくよかで笑顔のかたまりのような人。「仕事がメチャメチャ楽しい」と笑う。
 顔剃りというと男性のイメージが強いが、最近は全国的に女性の需要が増え、同店では1日に7〜8名。月平均110名。高校生から上は70代と年齢層も幅広い。ブライダル関係は約2割程度という。個室対応で顔剃りの間、眠ってしまう人も少なくない。術後「化粧のりがいい」「すっきりする」という声が多い。「きれいになったと、喜んでくれるのが何よりもうれしい」。
 顔剃りの手順は男性とほぼ同じ。シェービングソープをブラシで泡立て、顔剃り。蒸しタオルでふきとり、最後は化粧水、乳液で仕上げる。女性のうぶ毛は肌トラブルのもとという。乾燥にも邪魔になる。指先でその感覚や違いを敏感に受ける。そのひとに合った眉毛に整えるのはもちろん。時間にして約30分。月1回がベスト。「通って来て欲しいから」と価格は1回2750円と低価格に設定した。同業である夫と意見が違ったのはこれくらいと、また笑顔。
 出身は福岡県。福岡理容専門学校を卒業後、理容室に勤務。その勤務先で大分から修行に来ていた夫と出会う。平成9年、彼女20才、夫25才で結婚。夫は稙田地区で理容室を営む店の2代目。翌年には夫と理容室を同地にオープン。11年に理容師の免許を取得。経営の基盤は夫でアシスタント的な仕事が多かったが13年2月、美容師免許を取得。19年8月理・美容室にリニューアル。シェービングサロンをオープンする前はフェイシャルエステのインストラクター務めるなど、仕事の幅を美容へとふくらませていくなかでシェービングエステサロン開業の話が持ち上がった。
 「スリール」は実質的には1人で賄う。午前中は稙田店の自身の客を対応、午後は13時から20時までがシェービングサロン。自分の技術で1人ひとりの顔剃りに真剣に向き合うデリケートな時間は充実感に充たされる。プライベートな時間はまずない。3人の子どもの母として家事は朝5時から9時まで全てを終える。下の男の子は大学生と高校生。高校男子はバドミントンの選手。彼の大会や試合の追っかけが楽しみという。
 充実の毎日だが「女性理容師を増やしたい。大分に理容の学校がほしい」と切に願う。細かい仕事ができる、かりあげなど理容の良さを知り、女性が自立できる理容師が増えたらうれしい。その力に何かなりたい。今の第一の願望という。
 仕事着でスタジオのカメラ前に立った。威風堂々、笑うとメチャ、かわいい。44才。



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